主に、道場8級〜二段の大人を対象とする。
5.少ない武器(手筋、定跡、その他)を、実戦で確実に使えるようにする。
・最近、200問の書籍がもてはやされているが、アマチュアレベルで実戦で使える手筋は意外と少ないものだ。数は少なくても良いから、まず確実に使える武器を持とう。知っていることと使えることは、全く別次元の話である。
6.できるだけ早いうちに、たくさん失敗し、たくさん負ける。
・物事には、失敗しないとわからないことや身に付けらないことがたくさんある。失敗も負けることもつらいことではあるが、早期に多く経験した方が効率は良い。
7.反省将棋と感想戦の積み重ねは、上達の宝庫である。
・上記「6」の失敗や敗戦を生かすためには、これしかない。将棋でなかなか上達しない人は、明らかに分析力が弱い。自分が指した将棋を自己分析する能力が、高ければ高いほど上達が早い。周りの人に助言をいただくことも大切である。
8.自分の人間性を高めることも、上達を早める。
・尊敬される人間を目指すことと、物事の上達とには、相通ずるところがある。誰からも尊敬され愛されることは不可能ではあるが、自分の人間性を高めて損をすることは、決してない。まずは、日常の言動から自分を変えていけばよい。例を挙げると、愚痴、悪口、陰口、噂話、批判、ねたみ、そねみなどは、今すぐやめることができる。これらは、精神年齢で言うと、小学4〜6年生レベルの言動である。大の大人がすることではない。みっともないから、今すぐやめるべきだ。また、こういう言動をする大人をまともに相手にしてはいけない。深く関わると災いやトラブルをもたらすので、できるだけ避けた方が無難である。