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2010年07月03日

3段を試す問題:その1

下の問題は、複数の将棋3段の人に試した詰将棋だ。

まともな3段は、たいてい1分以内、遅くとも2分以内に解いてしまう。ふだん、あまり詰将棋の訓練をしていない人でも、5分以内に解くことができる。

ところが、日本将棋連盟や地方の諸事情でインフレ3段、つまり初段程度なのに3段になってしまった人には、全く解けない。

悲しいことに、制限時間10分を過ぎても解けない。
これが現実なのだ。

だから、こういう人は、どこに行っても同程度の棋力の人と戦った時、勝つことができない。負け続けることで、徐々に将棋から離れてしまう。地方に住んでいると、将棋ファンが減少することは本当に悲しいことだ。


私も多数の初段を見てきた。しかし、実際は5級程度にも関わらず初段だと言っている人が多すぎる。特に、ペーパー初段が本当に多い。

ちなみに私の場合、「将棋世界」の6段コース(もちろんペーパー6段)を卒業した時でさえ、自称2段と控えめに言っていたほどだ。その根拠は、当時、真面目に指せば初段には絶対負けなかったし、時々4段の人にも勝っていたからだ。ただ、その頃はすでに詰将棋3〜6段レベルの問題は、毎日のように解いていた。


上記のことが起こらないように、せめて詰将棋だけでも確実な3段レベルになっておこう。詰将棋の3段はほぼ全国共通だ。だから、棋書(将棋の本)を通してしっかり訓練していれば、終盤だけでも3段格になる。また、それほど実戦でも恥をかかなくなるし、もちろん、逆転勝ちも多くなる。


下の問題は答えを出すまで、絶対に駒を進めてはいけない。
また、解けるまでの時間を必ず計ってほしい。

出典:「新しい詰将棋3・4・5段(伊藤果氏) 第1問 11手詰




posted by むとせ at 11:20| Comment(0) | 詰将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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