時間がかかっても9手詰を詰められるようになれば、
大体初段はあると言われたものだ。
(中には、7手詰さえできれば、初段というプロもいた。)
おそらく、一部の超難問を除き、
出題されたほぼすべての9手詰の詰将棋を詰められれば、
という意味だと思う。
今はどうなのだろうか?
あまり話を聞かなくなったが、
ほぼ同じ考えで通用するのではなかろうか。
それで、ここの「初段到達の詰将棋」では、
「7手詰」と「9手詰」を投稿しようと思う。
目標は100問。
あまりやりすぎると叱られるかな?
クレームが来たら中断するが、
将棋の普及に少しでも貢献したいので試しにやってみる。
ところで、私はこのブログで詰将棋をかなり強調しているが、
その理由は、
『詰将棋は将棋における「読み」の基本』
だからである。
これを疎かにすると、結局遠回りすることになる。
定跡、手筋、棋譜並べ、実戦、対局の観戦などすべてにおいて、
自分で読む力を必要とする。この力が弱い人は、何をやっても
時間をかけた割には将棋が強くならない。
当然なのだ。
「思考力が弱いこと=将棋が弱い」ということなのだから。
実戦では自分の頭で考えなければならない。
他人の棋譜や定跡に頼ることはできない。
いつまでもそれらに依存することから抜けられないと、
停滞し続けることになる。
だからこそ、自分で考える訓練に力をいれてほしいのだ。
詰将棋は何百種類、何千種類、そして何万問と解かなければならない。
本当に、強くなりたいのであれば。
アマ高段者になるためには。
自分はまだ延べ10万問は行っていないと思うが、アマだからね。
これで許してほしいものだ。
ただし、実戦中心で強くなった人もいるので、強制はしない。
勉強の割合、つまり、詰将棋:棋譜並べ:実戦:その他、
は、人それぞれ違うのだ。
棋譜並べが多い人もいれば、詰将棋が多い人もいる。
私は地方の田舎で対戦相手に恵まれなかったから、
7:1:1:1だった。
それでも強くなれたのだから、やはり人それぞれだ。
参考までに記憶に留めてほしい。
詰将棋で棋力を判定することは難しい。
しかし、大まかな基準はできるので、参考にしてほしい。
初見の問題で、一般的な道場初段(激指2級と同じレベル)の場合、
@5手詰なら、大体1問2分以内に解ける。
A7手詰、9手詰なら、時間無制限でほぼすべて(99%)解ける。
B易しい15手詰なら、挑戦できるし時々解くこともできる。
人によって、少しずつ考え方は異なると思う。
しかし、簡単な基準があれば皆さんの今後の学習の指針になるだろう。
あくまでも参考である。
押し付ける考えは全くないし、わざわざ他の高段者に言わないでほしい。
人それぞれ考えは異なるのだ。
ここの読者だけが大体そんなものかと思って、
将棋に精進すればいいのだから。
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