後手6三金まで
前回の続きである。
上の局面を見たら、
あることを瞬間に察知しなければならない。
それができなければ、
将棋有段者の資格がなくなる。
それは、先手玉が、
今は詰まないということだ。
仮に上の局面が後手番の場合、
3七歩成とされても絶対に先手玉は詰まない。
それを、「読まなくてもわかる」、
ということも将棋の実力の一つだ。
これを瞬間に見切った上で、
先手はどう指すべきか?
後手玉は8二銀の壁銀のため、大変寄せやすい。
そうすると、ある手が浮かんでくる。
それが、5三角成だ。
これを短時間、できれば5〜15秒程度で発見できれば、
将棋四段以上の資格がある。
もちろん、実戦での話である。
今回は、次の一手で出題されたなら、
将棋初〜二段でも短時間で発見できる可能性のある
易しい問題を扱った。
反応が良ければ、あるいは
何か良い局面が見つかれば、
【将棋四〜六段の資格:05】以降も書きたい。