前回の続きです。解答と解説です。
<解答編>
解答は6二金でした。ほぼ100%の読者が正解のはずです。何しろ必至の本に出てくる初歩中の初歩の問題ですから。
しかし、そこで笑っているだけの人は「凡人」です。ここでは立ち止まって、次のように考えなければいけないのです。
「将棋倶楽部24の六段レベルでこんな初歩的なミスを犯している。ならば、自分の将棋はもっと酷いのではないか?」と。
実際その通りなのです。
実戦では1手詰を逃す人は非常に少ないです。ですが、一手必至はその数倍、数十倍逃しています。
過去に何度も書きましたが、部分図の1手必至は9手詰から15手詰、あるいはそれ以上の難易度の時があります。
ところが、実戦の一手必至はさらに難しい時があるのです。
だからこそ、基本的な必至問題を馬鹿にしてはいけないのです。繰り返し繰り返し反復し本当に自分のものにしなければなりません。多くの将棋ファンをそれを怠っているのです。そのため、終盤の思わぬところで大逆転しまうわけです。
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