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2019年09月22日

将棋上達のヒント03 @応用に対処できないA基礎基本を応用できない



今回は、基礎・基本に続きまして「応用」の話です。

応用に関しても多数の考え方があります。人それぞれ異なる意見があると思います。私自身も複数の考えを持っています。その一部をお伝えします。


最初に、「@応用に対処できない」についてです。


前回まで「基礎」が「土台」で、「基本」が「柱」であるという主旨で話を進めました。基礎が1階部分に相当しますと、応用は2階部分に相当します。そして、基本は基礎と応用を繋ぐ「柱」です。


一般に、将棋の基本は奨励会初段で固まると言われています。これに関しては、羽生善治永世七冠などの有名棋士が発言していることをそのまま引用させていただきます。

仮に、将棋の基本項目が500種類あるとします。そして、将棋のプロも卵である奨励会初段ならば、この500項目を誰でも習得していると仮定します。ここでは話を進めやすいように以下のように設定します。数字は全く適当なものです。

奨励会初段:500項目全制覇
(アマトップレベル)

奨励会6級:300項目習得
(アマ三段〜五段レベル)

アマ二段:100項目習得

アマ初段:50項目習得


将棋のアマ初段が500項目の基本の内、50項目を習得していた場合、この50項目は人により様々ものになります。高校数学確率のC(コンビネーション)を使用すれば、500C50(数字は小文字)という恐ろしい数になります。

つまり、500×499×498×・・・・・×451/50×49×48・・・・・×1通りの組み合わせがあるということです。


これほどの異なる組み合わせがあれば、二階部分の土台(応用)は人それぞれ千差万別になります。この複雑な種類に対応できないことが、「@応用に対処できない」を意味します。

つまり、多種多様なタイプの人間の将棋に対応できないということです。100万人いれば100万種類のタイプの将棋があります。1万人の将棋初段がいれば、1万種類の違った将棋を指す初段がいるということです。将棋道場に初段が50人いたとして、本当に強い人は全員に勝てます。しかし、中途半端なアマ二段では彼ら50人に対応できず、8割も勝てないかもしれません。


私も将棋道場三段の頃に、どうしても勝てないアマ三段がいました。彼の将棋よりは私よりずっと緻密で繊細なものでした。彼より強い将棋四段や五段には勝てていたのですが、彼との勝率は1割を切っていました。序盤が荒い私の将棋は、彼の将棋に対応できていなかったのです。



・・・・・・・・・・・・



次に、「A基礎基本を応用できない」についてです。
この考え方は誰もが考えるより一般的なものです。


一例を挙げますとこういうことになります。例えば、次の詰将棋2問には、ある共通のテーマ(手筋)があります。それは何でしょうか?詰将棋の下に続きます。


<解答付きの詰将棋>


<解答付きの詰将棋>














答えは、「逃げ道封鎖」の手筋でした。


2題の詰将棋共に、初手は桂馬打ちで簡単に解けてしまいます。「逃げ道封鎖」の手筋は将棋5級以上ならば、誰でも知っている有名な基本手筋です。ですが、知っているだけでいざとなると全く使えなくなる方が大勢います。

この将棋の手筋は、実戦でも頻繁に出現します。ですから、普段の詰将棋の練習でも絶対に解かなければなりません。

また、この手筋は3手や5手の詰将棋では出現率が低くなります。誤解している方が多いのですが、詰将棋は7手以上で一組になっているものがたくさんあります。そのため、5手以下の詰将棋では、本当は実戦では応用しにくいのです。あるいは、逃している詰め手筋が多くあるということを覚えておいて下さい。


ちなみに、詰将棋を手数限定で基礎・基本・応用を分けた場合、1〜5手が基礎、7〜11手が基本、13手以上が応用かもしれません。一概には言えないのですが、無理に分けようとするとこのようになるのではないでしょうか。

ですから、浦野真彦プロの名著「1手詰ハンドブック」「3手詰ハンドブック」「5手詰ハンドブック」がベストセラーになっていますが、本当に将棋が強い人は7手以上の詰将棋を絶対に軽視していません。1〜5手の詰将棋の意味や役割を十分に理解した上で、何度も繰り返し説いているのです。



以上が。「将棋上達のヒント03 @応用に対処できないA基礎基本を応用できない」でした。

いつも時間的な制約がありますので、どうしても舌足らずになってしまいます。気が付いたことや話し漏れたことがありましたら、あとで追記しておきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。



posted by むとせ at 19:03| 将棋上達と○○○○○ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする