とてもいい動画なのですが、動画投稿後半年で再生回数が13,000回程度です。あまり再生回数が伸びていないので当ブログでもご紹介しておきます。
奨励会三段の古田龍生さんと将棋ソフト水匠(駒落ち特化型)の戦いで、なんと二枚落ちです。将棋の動画は一番下にあります。
結果は〇〇なことになっていますが、何回も対局すれば古田龍生さんの方が圧倒的に勝てるはずです。あまりにもハンデが大きかったので、ああいう条件では人間の方が不利です。
その不利な条件について書いておきます。
不利な条件1:人間対将棋ソフトの戦いは、最初の方は圧倒的に将棋ソフトが有利である。
・かつての将棋電王戦のように、将棋ソフトの貸し出しがあった訳ではありません。事前の情報がなければ、明らかに将棋ソフトが有利です。
不利な条件2:初手から詰みまで30秒将棋である。
・いくら何でも短すぎる持ち時間です。序盤・中盤・終盤を30秒で正確に指し続けることは難しいです。せめて5〜10分間の考慮時間がほしかったです。
不利な条件3:解説しながらの対局は無謀である。
・解説しながらの将棋は見落としが出やすくなります。これはタイトル保持者でも同じです。ご本人は「そんなことは言い訳にできない」みたいなことを話していて潔かったですが、やはり厳しいと思います。
不利な条件4:将棋ソフトは強さが安定していない。
・後編で2局目の動画を載せますが、1局目の方が将棋ソフト水匠は強かったです。2局目の方は将棋ソフトにバグがあったかもしれません。あれではアマチュア将棋三段程度でも勝てる人がいるはずです。1局目は現役のプロでも苦杯をなめる人がいるかも???
不利な条件5:メンタル面の問題がある。
・事前情報により、古田龍生さんが委縮していました。あまり伸び伸びを将棋を指せていなかったです。今回の将棋ソフト水匠は、2017年最強将棋ソフトelmo(エルモ)との二枚落ちの戦いで勝率3割だったそうです。その情報を過剰に意識しすぎたようです。
以上5点が私の考えです。
下の将棋動画の指し手は、アマチュア将棋ファンにはとても参考になります。将棋ソフト激指15に二枚落ちで勝てない将棋ファンも多いはずです。学べることが多い動画ですので、たくさん吸収して将棋上達に生かしていただければ幸いです。