2019年10月16日に行われた王将戦、
豊島将之名人対羽生善治九段の将棋です。
とても珍しい将棋でした。
先手玉が危うく入玉しそうでしたが、
それを見事に追い返しました。
プロの将棋ではめったに見ません。
この将棋の投了局面での評価値は以下の通りです。
某サイトの某将棋にソフトによる評価値:−997点
(激指七段+よりはずっと強い将棋ソフトの評価です。)

激指六段+++による評価値:−650点

この評価値ですと、
「先手の豊島将之 名人がなぜ投了したのか?」
と思われる将棋ファンもいるかもしれません。
これからは想像なのですが、
投了の理由を以下のように推測しました。
1.攻防ともに見込みがない
2.将棋のプロにしかわからない後手の容易な勝ち方がある
3.これ以上将棋を進めてもじり貧なので、名人として棋譜を汚したくなかった
他にもあるかもしれませんが、
以上が主な理由ではないでしょうか?
勝利した羽生善治九段だけでなく、
早めに投了した豊島将之名人も高く評価したいです。
<将棋の棋譜は追記にあります。><投了までの将棋の指し手>